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人間国宝

インドのカタックの巨匠、人間国宝のビルジュー・マハーラージ師が来日中です!

カタックとは北インド一帯で踊られている伝統舞踊で、その起源は2500年とも4000年とも言われているそうです。
これを聞いただけで相当なものだと思うけど、
本当にすごかった・・・

今回の招聘委員会の代表をMIYABIさんが務めておられたのが来日公演を知るきっかけ。
ミヤビさんとは10年以上前から知り合いですが
一昨年のパリのカメリアショーでご一緒して、色々お話を伺い、
ますます「ただものじゃない感」を感じてましたが。

宮廷舞踊であるカタックの衣装の美しさ、所作の美しさに惹かれて
カタックの世界に飛び込んだというミヤビさんの話を聞いてましたが、
本当に美しい踊り・・・

それにしても、日本でやっている人は少ないような。
なぜだろう?
ボリウッドなんかは流行っているけど。
カタックのほうが断然衣装が綺麗だけど・・・

人間国宝を見て思いました。
様式美、型、リズム、所作、どれひとつ一生かかっても会得できるのだろうか?
というレベル。
ちょっとやってみよう、なんて気軽な部分はもしかして無いのではないか・・・なんて。
動きはシンプルそのもの、
それゆえに、難しいのでは・・・

インド
私はまだ呼ばれてもいないど(呼ばれる気もないよー)、
行くのだけでも大変そうな所へ飛び込んで行ったミヤビさんは凄い。
マハラージ師から教えを乞うまでの苦労話を合わせると
相当ハードルの高い芸術。
どのジャンルでもパイオニアの方の苦労は凄いと思いますが、しかもインド

2幕目にミヤビさんのソロダンスがあり、
彼女が踊る前に師匠マハーラージ師がステージに登場。
(この時点でなぜか私がドキドキ。)
ミヤビさんが師匠の足元に跪く・・・・
(いやーもう、美しすぎて!!!)

いまどき、ありますか?この師弟関係。
これが芸事に関わる者の姿。
マハーラージ師という素晴らしい師匠を尊敬すること、
なによりカタックを愛すること、
カタックの神様に彼女は跪いたのだと思う。

そんな彼女の踊りは本当に素晴らしかった。
まさに神様に捧げているような。

踊りは生き方。
(にもなるし、ならない場合も沢山ある)

踊りは神様と自分。

何が得で何が損で、
どれが早道でどれが儲かるか
なんて
やめてほしい

ただただ神に捧げるように踊る彼女の姿が
ずっと焼き付いています。

人間国宝について、
私の言葉なんかでは表現できないです。
神が彼を踊らせているわけで。





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プロフィール

Oriental BellyDancerNOEL

Author:Oriental BellyDancerNOEL
オリエンタル・ベリーダンサーNOEL
9歳よりクラシックバレエをはじめ、その後ジャズダンスなどの多く舞台経験を経て、1999年にオリエンタルダンスをはじめる。エジプシャンフォークロアをガマール・セイフ氏に、ラクスシャルキをパリのカメリアに学ぶ。
独特の美しいダンススタイルで、多くの舞台公演やイベント・ライブで活躍中。
Oriental Mus Projectのレギュラーダンサー、生演奏でのショー「千夜一夜物語」では2006年より座長を務める。
講師としても国内外でWSを行っている。
www.noel-oriental.com

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