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Parisの思い出④ ラスト

忘れていた。大事なイベントを!
むしろ、これのためにパリに行ったんだった。

セーヌ河沿いにあるアラブ世界研究所
(これが近代建築でびっくりなんですが)

ここでEnsemble Al Ouns というグループによる
Hommage A Farid Al Atrache
というコンサートが行われたのです。

カメリア姫と、姫の生徒さん(大人組)と一緒に鑑賞に行きました。
パリでのショーの開催時間は遅い。
20時スタートというのが平均ですが、
お客さんの多くが遅れてくるので20時に始まることはまず無い。
最低でも30分は遅れると考えるべし。(1時間遅れるものざらみたい)

現代のAtrache、のようなイケメンで甘い声のシンガー(ウードも弾く)が
中心となった編成で、素晴らしい演奏が始まった。
1曲目は誰もが知るあのタクシームから始まる「ラクス・ライラ」

観客のほとんどはアラブ系のフランス人らしく、
ノリが完全にアラブ人。
隣のオバちゃんは歌いまくり踊りまくり

時々ジロっと見ると
一瞬やめるけど、すぐ歌う

こういうものなのだ。

そして楽団はどんどんノッてくるのが分かる。
長-いタクシームやマワールに聴衆がますます盛り上がる。
クルスームのライブ録音なんかに入っている聴衆のどよめき、
あれを思い出した。

それにしても、長い。
休憩もないんだな。

最後のほうにダンサーが出てきた。
どのくらい待ったのかしら、彼女。
(と、ついダンサーの心配をしてしまう)

やっと終わった!!!
時間は午前0時を回っていた・・・・
どおりで、途中で帰る人もいたわけだ。
(楽団の中には途中トイレに立つ人もいた)

「いくら良いショーでも長すぎると、疲れるわね」と姫。

姫の生徒たちはテンション高めにダンサーの批評をしているもよう。
あの衣装が変だった、とか。(どこの国も同じだ)

「今日のショーだと、Samia Gamalを期待されちゃうから、
ダンサーも大変だったわよね。そして何時間も待たされて。
でもとっても上手だったと思うわ」と姫。
さすが。

ちなみに、このショーは1時間半の予定だったそうです。
しかし3時間半ありました。

タクシームだの、マワールで
いくらでも長くなるんですね。
あの聴衆とのエネルギーの交換みたいな空気、
あれによって・・・
クルスームのコンサートが一晩かかった、というのも頷ける。

プチ・アラブ体験in Paris

しかし、相当な空腹感に襲われ、
姫が深夜の天麩羅を作ってくれました。
ありがとうございました、姫。

これにて、パリのレポートは終了。



Parisの思い出③

ちょうど、シャガール展をルクセンブルグ公園でやっていて、
それがもうすぐ終わるので、
観に行きましょう!
ということで、姫と一緒に行きました。

そういえば、パリで絵画鑑賞なんて10年ぶり位だ。

芸術の都ですから、
名画がたいてい 至近距離で直に見られます。
(日本だとガラスケースの向こう側で、ガラスの反射とか
結構残念ですが・・・)
皆、アイフォンとかでバンバン写真撮ってる。
フラッシュをつけなければ撮影OKのようだ。
それもビックリだ。

フランス語の説明しかなかったので
姫が解説しながら回ってくれました。
何度も戦争を体験し、平和と自由を求めるシャガールの作品。
その中に
「ダンス」というタイトルの作品があり、
カメリアさんが絵の中にいた!!!!
「あら、私にそっくりね!」と
ご本人もびっくり。

観光客の私以上にこの展覧会に感銘を受けた様子の
カメリア姫。

「明日はオペラ座に行きましょう!
オペラ座の天井画はシャガールが描いたのよ!」

帰国日、夜のフライトまでの時間に
オペラ座へ。
このあたりは(観光地だから)スリが多いから!
と脅されながら。
「ほら、あそこにスリがいるわよ。」なんて言われるので、
残念ながらカメラとかスマホを取り出す事もやめました。
(パリではアイホンとかは即、盗まれまるので
メトロなどでいじってる人はいません!)

オペラ座
美しい劇場!ここでバレエを観てみたい・・・
緞帳のカーテンは絵です。
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見上げると、ものすごい天井画が!
とっても有名なのに見たのは初めて。
「オペラ座の怪人」のシャンデリアのイメージしかなかったんだけど、
その上にシャガールの天井画があったとは。
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すごい集中力で絵を観ている姫。
きっと来年あたりのショーのヒントになるのでしょうか?

姫がパリに住み続けている理由が一つ、分かったような気がします。

そして、そのあと
姫の秘密の場所に連れて行ってくれました・・・
何かあった時、
集中したい時に一人で訪れるという

その場所は、秘密です。
そんな大事なところに連れて行っていただけると思わなかったので
びっくりしました・・・


感動の旅でした。
ありがとうございました!!!!!!

Parisの思い出②

今年のパリのショーは、
パリの中心地のユダヤ人街にある、ユダヤ人のコミュティセンターでした。
なかなか入れない場所です。

センターの職員さんが「日本人が来た!」と嬉しそうに
古そうなユダヤ語と日本語の翻訳の本らしきを取り出して来たけど、
その日本語が意味不明な感じだった・・・
どこの国でも「外人」は珍しい客なのですね。

パリのショーは100%カメリア・ワールド
彼女が捉える「オリエンタル」の広さ
生徒のほとんどは純粋なフランス人じゃないところもあるし、
いろんな文化がミックスされた面白さが特徴。
お客さんも、生徒の関係者=アラブ系多し
そんなところで一生懸命エジプト人のマネをしたところで
ちっとも面白くないわけですね。
しかし、それはアラブの文化や音楽を知り尽くしたカメリア姫だからこそ
出来るもの。
モロッコとサウジのミックスのハリージだとか、
フランスとモロッコのミックスの流行歌、
日本の芸者的な演目まであるし!
それが自然に流れる感じ。
皆口をそろえて「色んな文化がうまくミックスしてて楽しかったわ!」と
感想を言って帰るようです。

そんなところで、なんと私一人だけが
オリエンタル・ルーティーンを踊るんです。
毎年、姫からのリクエストで演目が決まります。
ここのところ、ずっとオリエンタル曲なのは、
姫の狙いなんだろうと思う。
どっからどう見ても日本人の私がエジプシャンダンスを踊る、という。

しかし、今年はチビッ子にモテた。
ボディラメをつけてると、わらわら集まってくる。
「私も!」と全員手を差し出してくる。
特にこの子は自分もお腹にラメをつけたくて
何回もやってきた。つけてあげたらこの笑顔。

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チビッ子はベールの曲(もちろん、カメリアベール)、
サガットを使ったバラディを踊っていた。
このバラディドレスもカワイイ!
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カメリア・スクールのみんなに
「春に来るクリスマス(ノエル)」
と呼ばれてるそうで
なんとも、美しい呼び名をありがとう☆

Parisの思い出①

パリから帰国後、すぐに仙台だったので
パリの思い出をまだ綴っていませんでした。

いつも、最後に空港までの電車にカメリア姫に送ってもらって、
バイバイした後に
涙が止まらなくなってしまいます。
(しかし、パリ一番治安の悪い電車なので、
ぐぐーーーと堪えて、カバンを抱えてます)

一目見た時から尊敬するダンサーであり、先生。
その先生と一緒に過ごせる1年に一度の
私にとって大事な時間です。

パリに30年も住んでいる、というカメリア姫。
エジプトから夜逃げ同然に当時の夫とパリに移った頃に住んでいたという
アパルトマンの前を偶然に通りかかり
「あそこ、あの5階、あの屋根裏部屋に住んでいたのよ。
エレベーターなんてなくてね。大変だったわ」
なんて話を聞いたり。

その思い出がとっても大事な感じがして、
写真は撮れなかった。

その日は当時住んでいた地区にある
モスクを見物したのでした。
美しいイスラム建築。
姫に出会わなければ、パリのこんな所には一生行かなかったと思う。
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マハラジャンを終えて

日本最大のベリーダンスの祭典「MHARAJAN」
今年も終わりました。
年々参加者も増え、いまや出演するのも、観にいくのも大変困難。
2002年より毎年ソロで出ていましたが、今年はついにエントリーの電話が繋がらず。
しかし、運よくグループで参加させてもうらうことが出来ました。(仲間にいれてくれてありがとう~)

1日目は高井戸倶楽部でのイベントメンバーによる「高井戸ジプシー部+AHO☆スター」こちらは、演奏から衣装からすべてメンバーの手による自作自演。制限時間の中にかなり盛りだくさんの内容を入れ込みました。ダルブッカ、レック、ダフ、アコーディオン、ピッコロ、そして
「なんちゃってミズマール」による演奏。このなんちゃって、会場の3割は本物ミズマールと聞き違えたらしい。
でも3割って何?あとの7割はなんだと思ったんだ?
最後はスターによる旋回舞踊。タンヌーラ、ならぬタコヌーラ。
準備から何から、本当に時間を費やしたパフォーマンスでした。
私個人的には、アルメニア風バレエや、ドラムソロの振り付けはかなり楽しかったし、笑いの絶えぬリハは部活動そのもの、でした。
創作活動の楽しさがぎゅっと詰まった日々でした。
またバージョンアップして再演すると思います。

2日目はアラディーン。ライブハウスやレストランでのライブと違い、大舞台ということで、曲選びから何度も何度も打ち合わせしました。
ダンサーとしても、舞台とレストランでは全く違うジャンルの踊りぐらいな差があります。そういった気持ちを理解してくれて忙しい中何度も相談にのってくれたリーダーのケンさんに感謝です。
曲は私が「サマーイ・クルド」というとても美しい10拍子の曲。初めてアラディーンとご一緒したときに踊らせていただいた曲で、私の好きなベスト3に入ります。流れるような優雅な曲のイメージを大事にしました。
kikiちゃんがアラディーンのオリジナル曲「マジック・カーペット」を。とてもキャッチーなメロディー。ジプシースカートを翻し、とてもカッコよく踊られていて、舞台袖からウットリ。
そして空中紳士君と3人でドラムソロ!サイズ的にバッチリの3人で
振り付けもバッチリだったと思います。しかも、ファッションもバッチリだったでしょう。
やっぱり素晴らしいグループだなぁと改めて感じました。感謝!

両日とも、準備&リハでほとんど客席に行けなかったのが残念ですが
太鼓を叩く人が増えたなー!と思います。ダンサーが叩くのはもはや常識?な感じですね。
とにかく、多くの人に支えられたこのイベントに参加できたことを感謝です。
プロフィール

Oriental BellyDancerNOEL

Author:Oriental BellyDancerNOEL
オリエンタル・ベリーダンサーNOEL
9歳よりクラシックバレエをはじめ、その後ジャズダンスなどの多く舞台経験を経て、1999年にオリエンタルダンスをはじめる。エジプシャンフォークロアをガマール・セイフ氏に、ラクスシャルキをパリのカメリアに学ぶ。
独特の美しいダンススタイルで、多くの舞台公演やイベント・ライブで活躍中。
Oriental Mus Projectのレギュラーダンサー、生演奏でのショー「千夜一夜物語」では2006年より座長を務める。
講師としても国内外でWSを行っている。
www.noel-oriental.com

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